愛知県警の「飲酒運転根絶BOX」をご存知ですか? 

飲酒運転による交通事故は、平成19年の飲酒運転厳罰化、平成21年の行政処分強化などにより、飲酒運転による交通事故は減少しているものの、愛知県でも未だに毎年発生し、悲惨な事故が起きています。

最近では、千葉県で起きたトラックが下校中の小学生の列に突っ込み児童が死傷するという事故をご存知かと思います。現行犯逮捕されたトラック運転手はお酒を飲んだと供述しています。

飲酒運転を根絶するためには、車を運転する一人一人が、「飲酒運転をしない、させない」という強い意志を持たなければなりません。

アルコールによる体への影響

飲酒運転は、ビールや日本酒などの酒類やアルコールを含む飲食物を摂取し、アルコール分を体内に保有した状態で運転する行為です。アルコールは、中枢神経系に作用して脳の神経活動を抑制させる物質で、脳の働きを麻痺させます。そのため、運動機能の低下、理性や自制心の低下、動体視力や集中力、状況判断力の低下などを生じさせ、交通事故を起こす危険性が非常に高くなります。

飲酒した状態で運転をすると、動体視力が落ち視野が狭くなり、信号を見落とす、判断力が低下し、速度超過や乱暴な運転になる、運動機能低下によりハンドルやブレーキの操作が遅れる、平衡感覚が乱れ、蛇行運転になるなどの影響が出ます。また、道路交通法上は自転車も車両に含まれるため、自転車乗車中の飲酒運転にも厳罰が課せられます。

飲酒運転による交通事故の発生状況

警察庁によると、令和2年の飲酒運転による交通事故件数は、2,522件で前年と比べ減少、そのうち、死亡事故件数は159件で、こちらも前年に比べ減少しています。飲酒運転の厳罰化、飲酒運転根絶に対する社会的な意識の高まりによって大幅に減少してきましたが、近年では下げ幅が縮小しており、下げ止まりの傾向にあるようです。

また、飲酒運転の死亡事故率をみると、飲酒なしの死亡事故率に比べ8.1倍と高く、飲酒運転による交通事故は死亡事故につながる危険性が高いことも分かっています。

飲酒運転根絶BOX

愛知県警察では、悪質な飲酒運転の根絶を目指し、飲酒運転に関する情報や、飲酒運転を根絶するためのアイデアを県民の皆様から提供してもらうための「飲酒運転根絶BOX」を設けています。近所で飲酒運転をしている人を見かけた、車で来ている客に酒類の提供をしている店があるなど、飲酒運転に関する情報を提供します。

ホームページには専用の入力フォームがあり、情報又はアイデアを選択し、名前、住所、連絡先(電話番号)、飲酒運転情報提供内容として、①飲酒運転をしている者(氏名等)、②飲酒運転をしている車両(車種、ナンバー等)、③飲酒運転が行われる場所(所在地、店舗名等)、④飲酒運転が行われる時間帯、⑤情報提供内容を記入します。(「飲酒運転根絶ボックス 愛知県」で検索)

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